園児募集力を高める「戦略的差別化」と「戦術的差別化」の取り組みとは?
- 未来産業株式会社

- 2024年1月27日
- 読了時間: 3分

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2024年3月26日(火)
保育園・幼稚園経営 令和6年度 時流予測オンライン研修開催!!
参加費:5,000円(税抜)
申込は以下のアドレスへ
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前回は、現在ある園の未来を予測する方法についてお伝えしましたが、
詳しくは、巻頭にある「定員充足100%を超える園児募集法」
でお伝えしていきますので、オンライン研修会でじっくりと分析ポイントを
お伝えしていければと思います。
3回目の今回は、すぐに変えられない「戦略的差別化」と法人努力次第で変えられる「戦術的差別化」についてご紹介したいと思います。
前回は、上記で他園と比較した際に、どこが優れていて、どこが劣っているかを比較・分析するポイントをご紹介しました。
本日は、「差別化する8つの要素」から更に、法人の優位性を引き上げるポイントについてお伝えしていきます。
それは、
・立地
・規模
・ストアロイヤリティ
のこれまでの施設や歴史が影響して、すぐに変更できない「戦略的差別化要素」です。
これらは、新規開園や民営化、新規事業にトライする際にぜひ考えていだだきたいポイントです。
例えば、「今後、児童発達支援施設を開園しよう」と決めたとします。
新規参入者に優位性が働く可能性があるのは「立地」「規模」であり、
1.「立地」に関しては
・お迎えにいく保育園や幼稚園をカバーできる場所に施設を置く
・1学級あたりの障害認定が多い●●市へ施設を展開する
・団地や子育て住宅が増えている●●市へ施設を展開する
など既存事業者を考えた上で立地選定をできるのが特徴です。
2.「規模」に関しては、
・室内に運動プログラムができる機材を専門的に置く部屋をおこう
・子どもが落ち着くための部屋を1室用意しよう
・園庭は取れないけど、他施設と比較して室内で運動できる広さをもとう
など、既存事業者を考えた上で規模を選定をできるのが特徴です。
実際に、鳥取県のとある町で認定こども園を開園した時には、既存園と比較して「規模」を一番化させて、地域で最も大きな定員、施設にしたことで、1年目から4、5歳も転園してきて、黒字化できたケースもあります。
3.「ストアロイヤリティ(歴史)」については、新規参入者がすぐに創れるものではないので、理事長や保育従事者の「個人のパーソナリティ」を題材にして差別化することがあります。
といってもこの3つはすぐに変えたいといっても変えることのできない要因であり、だからこそ、新規開園や民営化、新規事業にトライする場面では慎重に分析してほしい内容になっています。
残る下5つは「戦術的差別化要素」といい、法人の努力で変えやすいため、既存園のコンサルティングでは、こちらの要因から分析することが多いです。
・商品力
・保育内容、教育内容(子どもの成長)
・保護者サービス(保護者の安心)
・教育プログラム(習い事要素がワンストップで提供)
・担当する保育士の資質
・販促力
・法人サイトの掲載順位
・ホームページやSNSフォロワー数
・未就園児教室や子育て支援事業の企画
・接客力
・有資格者が在籍しているか
・園案内が子どもの活動と結びつけて紹介できる
・入園後に保護者が体験する子どもの成長を実感する
・価格力
・保育料(2・3号は差別化できない)
・その他サービス料(おむつ無料等)
・固定客化
・5回以上の一時預かり人数
・未就園児教室や子育て支援事業のリピート参加人数
・弟妹入園数
の中から「この点はうちの園の方が勝る」というポイントを見つけ出し、
地域においてダントツ一番領域の目標を定めていくことです。
次回は、「他園と差別化するための8つの要因」と子ども家庭庁における制度の波を掴むポイントについてお伝えしていきたいと思います。


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