既存園の収益力を高める広報戦略
- 未来産業株式会社
- 2022年9月21日
- 読了時間: 4分
こんにちは 未来産業株式会社の服部雄太(はっとりゆうた)と申します。 「令和4年保育所等関連状況取りまとめ」が発表されました。 こんにちは、 未来産業株式会社の服部雄太(はっとりゆうた)と申します。
「令和4年保育所等関連状況取りまとめ」が発表されましたので、 前回の『商圏内需要予測』に続き、 今回は広報活動による事業収入アップについてお伝えさせていただきます。 まず、園あたりの事業収入アップには、 ・120%以内の園児充足率受け入れ ・認定こども園化による1号の設定 ・公立園の受託運営(公募) など戦略的(将来の見通しが立つ方策)に業績アップをする方法はあります。 しかし、これらが持続的に功を奏するのは、待機児童が多い(量の不足)時代 には前向きな経営活動として行えました。 しかし、令和3年度4月から 初めて利用児童数が前年を下回り、本格的な成熟期マーケットに突入していきました。

この成熟期の経営戦略は、
これまでとは異なり、選択権は保護者側へ移行し、
①質(保育内容や教育内容)による商品力」
②近隣園とは異なる付加価値力」
③特別な体験をして周りに話したくなる体験の広報活動
④現場職員も含めた経営参画
が求められます。

①の「商品力=付加価値/基本価値」の公式で考えていただけるとわかりやすくなります。
付加価値は、②で触れましたが、
他園が提供していない価値を分析、評価、提供するプロセスです。
地域で有名な園は、毎年近隣のHPを印刷して保管していたり、
広報誌があれば、手元に置いておき、定点的に何を発信しているのかを見極めることです。
特に、情報発信の内容が変わってなければ、
気にする必要はありませんが、情報発信を変えていて、在園児数が
増えているのか、減っているのかを確認したり、
「第一希望者数」「一時預かり数」「子育て支援利用人数」などの推移
と比較して、近隣住民のニーズやシーズを満たしているかどうか結果と
紐付けて、履歴を残しておくことです。
これらを定点的に見ていくことで「保護者が求めている付加価値」を
見極めることが可能となります。
次いで、基本価値についてです。
保護者から「これはあって当然!」と思われている価値であり、
・安全な環境(=施設+人による管理体制+安全・危機管理能力)
・安心な環境(=施設+人による管理体制+給食等保育サービス内容+保護者対応力)
の2点が主要素となっています。
施設を整備することはすぐにはできませんが、職員の意識を高めることや保育内容の質向上に取り組むこと、保護者対応力を引き上げていくことは、
この基本価値の水準を高めることになります。
分母である基本価値が高まれば、保護者の期待も高まり、
より期待が高まっていきます。(=付加価値の要望)
そこで、定点的に見つめてきた競合の動向を研究してきた知恵が生きてきて、
「他園とは異なる価値を鮮明に打ち出していこう!(=差別化)」
と唯一無二の施設として、独自性をもった園運営となっていきます。
次に、少し小手先のテクニックである「成熟期の戦術」に触れていきましょう。
新制度が始まる前、今から7年前ほどですが、
認可外保育所(インターナショナル保育園)の立ち上げや園児募集を行なっていました。
その際入園率を高める取り組みは、
・入園後に、子どもや保護者が体験できる内容が入園前に体験できる(子育て支援事業)
・一時預かり保育を3回利用(一時預かり事業)
を経由した場合には入園率が2.5倍近く上がるというデータでした。
この2点を強化するだけでも入園者数が変わってくるという大きな要素でした。
成熟期に入ると今までの法則がうまくいかなかったりします。
そんな時には、ぜひ、成熟期時代の戦略・戦術的な取り組みを一つ取り入れてください。
次のメール以降で、広告の戦術(実際のやり方)など
一つひとつの経営戦略に触れていくようにしますので、
次回以降もお楽しみにお待ちください!
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