自園の地域における優位性を知る方法
- 未来産業株式会社

- 2022年9月21日
- 読了時間: 5分
更新日:2022年10月3日
こんにちは、
未来産業株式会社の服部雄太(はっとりゆうた)と申します。
前々回の『商圏内需要予測』前回の『広報戦略と保育サービス価値』に続き、
今回は、『地域におけるシェアの高め方』の事前分析について紹介します。
令和7年以降、いよいよ(市場規模が上がり続けた)成長期から(市場の縮小する)成熟期へとは入っていきます。

そうなると経営についても「現在地(正確な現状)」を知り、「理想」との「ギャップ」を埋めることができる良い結果を生み出す要因を知る必要があります。
今回は、ギャップを埋め、理想に近づく経営分析の2つの考え方である
1.3C分析
2.シェア理論
の1つ目である「3C分析」についてお伝えしていきます。

3つのCがあることから「3C分析」と言われていますが、
①Customer(保育市場=保護者の動向)
②competitor(主に顧客を取り合う競合)
③companiy(自社)
になります。
①Customer(保育市場=保護者)の動向を知る
市場の変化で言うと「こども家庭庁創設」であったり「児童福祉法改定」や「保護者ニーズ」「保護者へのアンケート調査」を行うことによって行う活動を指します。
市場の変化については「子ども子育て会議」の資料を定点的に見ることで、何を意図することかを理解することができます。
大体、2〜5ヶ月の間に実施されますので、特に「予算」「補正予算」の変化は読み取っていただくことをお勧めします。
次に、「保護者のニーズ把握」についてですが、
こちらは、入園時や進級時、卒園時のタイミングでアンケート徴収を行うことが素直でストレートな意見(私たちへの期待、感謝)をいただけます。
特に、園内プログラム変更の方針転換の際には、「保護者の意見はどうだったのか?」を知るためにも行事やイベント毎のアンケートで、保護者を魅了できているかを確認すると良いです。
②competitor(主に顧客を取り合う競合)の動向を知る
前回のメールでも触れましたが、
地域で有名な園は、毎年近隣のHPを印刷して保管していたり、
広報誌があれば、手元に置いておき、定点的に何を発信しているのかを見極めることです。
特に、情報発信の内容が変わってなければ、
気にする必要はありませんが、情報発信を変えていて、在園児数が
増えているのか、減っているのかを確認したり、
「第一希望者数」「一時預かり数」「子育て支援利用人数」などの推移
と比較して、近隣住民のニーズやシーズを満たしているかどうか結果と
紐付けて、履歴を残しておくことです。
特に、数値結果として履歴を残しておくべき情報は、
役所のHPで発表、更新している定員充足率(年齢別の在園児数)です。
第三者の取り組みが市場・保護者から評価されているかを見極めるポイントとなり、毎年4月現在の定員充足率の変化で伸びているのであれば、保護者の大多数が望んでいる保育・教育サービス提供ができている可能性があります。
それを知るだけでも、私たちが試してみる労力を削減できる可能性があるため、商圏3km圏内にある保育園、幼稚園、認定こども園などの動向は定期的に調査していきましょう。
③companiy(自社)の方針を定める
①と②を踏まえて、自法人はどうすべきなのでしょうか?
私たちには、時代が変わろうとも変えてはいけない原理原則である
「保育理念」「建学の精神」が存在します。
どんな子どもに育って欲しいのか、どんな子どもを育てる施設なのか、
私達が提供している卒園時の“結果”です。
この結果に対して、時代の変化の中で、子どもたちにどんな体験を提供していくのかコンセプト設計を考えていきます。
例えば、「AIにより失われる職業」について研究がありました。
「将来、電車の運転手になりたい」という子どもの夢があった場合、
もちろん、その子どもがその夢に対して、好奇心や行動、諦めない気持ちを持つ支援はやっていくと思います。
夢に向かう気持ちや好奇心を育てるという前提に立ち、
AIやプログラミングに興味を持ち、電車の仕組みを作る側への関心を育てることも可能です。
もし、このような保育活動、行事に取り組んだ場合には、
これまで卒園時の“結果”に期待した保護者にとっては、大きな痛手になる可能性も少なからずあります。
そうした際に、
●私達はどのような子どもを育むのか?
●卒園時にはどんな成長をしているのか?
●成長を育む上で、日々どのような生活をするのか?
●生活を続けた在園児が今どんなに素晴らしい心が育ち、かけがえのない経験をしたのか?
のコンセプトをまとめるプロセスが重要となります。
上記4つの体験談を保護者は目にして、
私たちのやっていることに信頼を寄せてくれる、そのような関係性を築くためにも①や②がどこに向かっているのか、何に取り組んでいるのか、を知ることが重要になります。
これらの組み立て方を1日あたり4時間に渡って解説したオンライン研修を以前実施しました。
特に、DAY1、DAY2の内容は、上記の3Cのコンセプトから
地域に唯一無二の独自コンセプトを確立する手法について解説しています。
詳しくは以下のブログで研修会内容をご確認ください。 研修会の詳細についてはコチラをクリックください。 \保育園幼稚園経営改革集中オンライン動画研修の小冊子は上画像クリック/
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